こんにちは、マスケンです!
大学生になって教職課程をとるか迷っている学生も多いのではないでしょうか。
僕は慶應義塾大学で教職課程を履修しています。
僕の実体験をもとに、教職課程のメリットとデメリットを解説していきます。
▼教職課程をとった学生の4年間の流れについての記事はこちら。
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【きつい】大学生が教職課程をとったときの4年間の流れを紹介
2025/9/17 大学生
大学で教職課程をとった場合の、4年間の流れを知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか? 僕の実体験をもとに、教職をとると4年間でどのように単位をとるべきかについて詳しく紹介していきます。 ▼教 ...
この記事を書いた人

マスケン
(@mathkenblog)
- 慶應義塾大学在学中
(在学の傍らブログ活動中) - 様々な資格を短期間で取得
(簿記2級を50時間、FP2級を30時間、TOEIC800点を1週間など) - 大学生で旅行回数10回以上
(長期休暇中は必ずどこかへ旅行しています)
この記事を書いている僕はブログ歴1年の大学生ブロガーです。大学受験で得た知識や、現在の大学生活、趣味の旅行について発信しつつ、日々自己研鑽しています。
前提
ここでは、「教育学部以外」向けの教職課程について話します。
例えば、
「大学では理工学部に所属しているけれど、それに追加して教員免許を取りたい」
という人向けに記事を作成しています。
教職課程をとるメリット

僕が考えるメリットは以下の3つ。
- 「先生になる」という選択肢が増える
- 大学内の友達が増える
- コスパが良くなる
それぞれ解説していきます!
「先生になる」という選択肢が増える
仮に大学生中に就活しなかったとしても、食いつなぐ道ができるという意味です。
大学で教職課程をとっておくことによって、「教員採用試験」を受験することができます。
逆に教職課程をとっていないと、教員になりたくても教員採用試験を受験することはできません。
また、私立学校の場合は教員採用試験を受験する必要はありませんが、その学校に応募し、面接などを受ける必要があります。
いずれにせよ、教員になるためには教職課程をとることが必須です。
逆に言えば教職課程をとれば、教員になる資格を得ることができます。
補足:教員採用試験
教員採用試験は、都道府県が設定している公立学校の教員を採用するための試験です。
合格すると公立の小、中、高いずれかの先生になることができます。
大学内の友達が増える
教職課程をとっている学生の人数は少ないので、授業も見慣れた人ばかりになります。
少人数ゆえ、学生間のつながりは強くなりがちです。
実際、僕も教職課程を通して新たに10人くらい友達が増えました。
また、教職課程は他学部の人と触れ合う機会が多いです。
僕は理工学部でしたが、文系学部の人と話す機会も多く、新鮮に感じました。
コスパが良くなる
これは、「授業を多くとる割に、追加の授業料は安い」という意味です。
例えば、僕が通っている慶應義塾大学の理工学部の授業料は年間約175万円です。
一方で、教職課程に必要な納付金は、大学在学中は3万円です。
年間3万円ではなく、大学生の間で3万円です。
それで新たに40単位分の授業を受けられる、と考えるとお得ですよね?
「大学をコスパ良く有効活用しよう」
と思ったら、教職課程をとることを考えてみてください。
教職課程をとるデメリット

デメリットは以下の3つ。
- 取得すべき単位数が多くなる
- 自由に使える時間が減る
- 就活に影響する
こちらもそれぞれ解説していきます。
取得すべき単位数が多くなる
一番大きな理由として、必要な単位数が多くなります。
例えば慶應で、中学校の免許を取得するために必要な単位数としては、
- 教科に関する科目 20単位
- 教科教育法 8単位
- 教職に関する科目 27単位
- 大学が独自に設定する科目 4単位
「教科に関する科目」の単位は、卒業に必要な単位としてカウントされます。
しかし、それ以外の単位は卒業に必要な単位とは別に取得しなければなりません。
ここから、大学在学中に教員免許を取ろうとすると、卒業単位(慶應理工は138単位)に加え、別に40単位が必要となります。
教職を履修していない人に比べ、追加で1学期あたり約6単位分の授業をとる必要があります。
「週に受ける授業が3つ増える」と考えると、きつさが分かるのではないでしょうか。
自由に使える時間が減る
先ほどの理由に関係してきますが、授業を多くとるということは、バイトやサークルに割く時間も減ります。
僕の場合、ブログに割く時間も減っています…
教職の授業は「出席必須」のものも多く、そう簡単に授業を切ることはできません。
普通の学生ならば、

バイトやサークルを基準に時間割を決めるよ~!
という人が多いと思いますが、教職をとっている学生は

授業がないところでバイトやサークルに行ける日を決めるか...
といった感じになります。
教職をとると、大学中心の生活にならざるをえません。
就活に影響する
これは4年生に行われる教育実習が関係しています。
教育実習は、中学校なら3週間、高等学校なら2週間、学校に赴く必要があります。
その期間は就活はおろか、大学に行くことさえも許されていません。
企業の面接の日程が教育実習期間に被ってしまったら、その面接は辞退する必要があります。
優先順位は「教育実習≫就活=大学」です。
これは絶対です。
補足:教職課程は就活に役立つか
これは受ける企業によります。
例えば、塾や予備校の講師になろうとしたら、教職課程をとると教える能力があると思われて有利に働くでしょう。
一方で、それ以外だとあまり役に立ちません。
むしろ教職をとってることにより、
「教員になる気があるなら内定もらっても辞退するんじゃないの?」
と思われる可能性があります。
つまり逆効果にもなり得ます。
この点には気を付けた方がよいでしょう。
結局、教職課程は履修すべき?
僕は、「少しでも教員になる気があるのなら」とった方が良いと思います。
そもそも教職課程をとらなければ教員にはなれませんからね。
また、教職課程をやめるのは結構簡単です。
お金もそこまで無駄にならない(場合が多い)です。
教職課程をとるのを迷っていたら、まずはとってから、自分が続けられそうか考えてみればよいと思います。
まとめ

教職課程はメリットとして、
- 「先生になる」という選択肢が増える
- 大学内の友達が増える
- コスパが良くなる
一方で、デメリットとして、
- 取得すべき単位数が多くなる
- 自由に使える時間が減る
- 就活に影響する
ことを挙げてきました。そこで、
「教職課程は教員になる気が少しでもあればとる。
そこから続けるかどうかは自分で考える。」
教職をとろうか迷っている学生は、このことを覚えておきましょう。
教職をとろうとしている意欲的な学生にとって、この記事が参考になったら幸いです。