勉強

【きつい】大学生が教職課程をとったときの4年間の流れを紹介

2024年2月15日

こんにちは、マスケンです!

大学で教職課程をとろうと思っています。
4年間の流れを知りたいです。

こんな疑問を解決していきます。

僕の実体験をもとに、教職をとると4年間でどのように単位をとるかについて詳しく紹介していきます。

この記事で分かること

  • 教員免許をとるのに必要な単位数
  • 大学の4年間でどのように教職の単位を取得していくか

▼教職課程をとるか迷っている方におすすめの記事はこちら。

参考記事

【大変】大学の教職課程はとるべき?メリットとデメリットを解説

続きを見る

教員免許をとるのに必要な単位数

今回は僕が通っている、慶應義塾大学の例でいきます。

慶應は中学校と高校の教員免許を取得できます。

まず、中学校の教員免許を取得するのに必要な単位数はこちら。

中学校免許に必要な単位数

  • 教科に関する科目 20単位
  • 教科教育法 8単位
  • 教職に関する科目 27単位
  • 大学が独自に設定する科目 4単位
  • それ以外の科目(※)

続いて、高校の教員免許を取得するのに必要な単位数はこちら。

高校免許に必要な単位数

  • 教科に関する科目 20単位
  • 教科教育法 4単位
  • 教職に関する科目 23単位
  • 大学が独自に設定する科目 12単位
  • それ以外の科目(※)

教科教育法とか、教職に関する科目ってなんぞや?

という方がいらっしゃると思うので、それぞれ説明していきます。

教科に関する科目

教科に関する科目は、名前の通り、「その科目に関する授業」のことです。

例えば、僕は数学の免許を取得しようとしています。

この場合、1年生の授業である「数学1A」や、2年生の授業である「確率」など、数学に関係している科目のことを指します。いわゆる「専門科目」です。

これは卒業単位に含まれている場合が多いので、追加で取る必要はほとんどない場合が多いです。

教科教育法

教科教育法は、教育実習に向けて開講される「模擬授業を行うための授業」のことです。

教育実習の時には、特定の学校で生徒に授業をしなければいけません。その準備が必要になります。

卒業単位には含まれておらず、追加で取る必要があります。

教育実習をする年度の前の年度(例えば、2025年度に教育実習をするなら2024年度)に単位を取得することが推奨されています。

教職に関する科目

教職に関する科目は、「先生になるために知っておくべき知識を学ぶ授業」のことです。

先生になるために必要な知識は様々です。これらを知ってから教育実習に赴かなければなりません。

慶應の例では以下の通りです。

教職に関する科目の例

座学(12授業22単位)

現代教師論/教育基礎論/教育心理学/特別支援教育論/学校カリキュラム論/道徳教育論/総合的な探究・学習論/特別活動論/教育方法論Ⅰ・Ⅱ/生徒指導論/教育相談論

教育実習関連(3授業7単位)

教育実習基礎/教育実習/教職実践演習

これも卒業単位には含まれておらず、追加で取る必要があります。

大学が独自に設定する科目

大学が独自に設定する科目は、慶應の例を挙げると「上3つであふれた授業」のことです。

例えば、中学校と高校の両方の免許を取りたいとき、教職に関する科目は27単位とる必要があります。

しかし、高校で教職に関する科目で必要な単位は23単位なので、4単位分余剰にとったことになります。

このとき、その4単位を「大学に独自に設定する科目」に含むことができます。

それ以外の科目(※)

厳密には、上4つの単位を全てとっても、教員免許を取得できるとは限りません。

というのも、教員免許の取得には日本国憲法第66条の6に定められている科目を取得していることが前提となっているからです。

これらの科目を挙げると、

定められた科目

  • 日本国憲法 4単位(法学など)
  • 体育 2単位(ただし1単位は実技である必要)
  • 外国語コミュニケーション 2単位(英語など)
  • 情報機器の操作 2単位(情報系の必修など)

これらは教職に必要な単位とは別に、取得していることが前提の単位となっています。

4年間で単位をとりきる時間割は?

さて、ここから4年間の流れを紹介していきます。

僕が実際にとった(あるいはとる予定の)単位数を紹介していきます。

補足:慶應の教職課程は2年から

慶應は2年生からしか教職を履修することができません(一部科目除く)。

そのため、教職の授業は2年生から本格的にとる感じになります。

1年生

1年生では教職をとることを考えていなかったため、あまり単位を取得していません。

1年終了時(取得単位数/必要な単位数)

  • 教科に関する科目 6/20
  • 教科教育法 0/8
  • 教職に関する科目 0/27
  • 大学が独自に設定する科目 0/4
  • それ以外の科目 4/10

アドバイスとして、1年生の間にできるだけ「それ以外の科目」をとることが重要です。

特に「日本国憲法」「体育」には注意が必要です。

僕はそのことを知らず「体育」と「日本国憲法」を2年生の時に、わざわざ卒業単位外の科目としてとる羽目になったので、般教選びは慎重に行いましょう。

2年生

2年生で教職をとり、教職に関する単位をとれるだけとった結果、このようになりました。

2年終了時

  • 教科に関する科目 18/20
  • 教科教育法 0/8
  • 教職に関する科目 18/27
  • 大学が独自に設定する科目 0/4
  • それ以外の科目 10/10

教職に関する科目を2年生で一気に10授業取り、18単位取得しました。

教職に関する科目のうち、一部の授業は「特定期間集中科目」で単位を取得しました。

例えば、「総合的な探究・学習論」は、夏休みの1日で1限から5限まで授業を行い、1単位が取得できます。

このように、長期休暇も活用して、できるだけ教職に関する科目を取得することが後々楽をするために必要です。

3年生

僕は現在2年生なので、ここからは取得予定の単位になります。

3年終了時

  • 教科に関する科目 20/20
  • 教科教育法 8/8
  • 教職に関する科目 22/27
  • 大学が独自に設定する科目 2/4
  • それ以外の科目 10/10

3年生では、「教職に関する科目(座学)」を全て取り終えます。

また、「教科教育法」をしっかり取得する予定です。

教職だけならば、感覚としては、2年生のときよりも楽になると思われます。

ただ、3年生は卒業単位に必要な授業なども相まって、忙しくなるとは思います。
そちらも頑張る必要があります。
(僕も頑張らなければいけないわけですが…)

4年生

3年生まででとれていない残りの単位(教育実習関連)をとり切ります。

おそらく、4年生が一番大変です。

理由は教育実習があるからです。

教育実習は3週間、特定の学校に行く必要があります。
その期間は就活はおろか、大学に行くことさえも許されていません。

また、教育実習の準備や、事後課題も様々設定されます。

教育実習期間は非常に大変でしょう。

逆にそれ以外の期間は教職関係ではあまり大変ではないと思われます。

卒業論文、あるいは研究に忙殺されるとは思いますが…

まとめ

いかがでしたか?

今回は慶應の例を紹介しましたが、それ以外の大学でも流れはほとんど同じになると思われます。

教員免許を取得するのは非常に大変です。

そのことを頭に入れた上で、教職の授業の単位を僕と一緒に取得していきましょう!

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

マスケン

20代の現役大学生ブロガーです。
【経歴】現役、浪人と東京大学不合格⇒慶應義塾大学理工学部入学、現在も在学中。
【資格】英検準1級/TOEIC835/簿記2級/FP2級など
資格取得と旅行が趣味です。
僕の人生が皆さまの役に立てれば幸いです。

-勉強
-