こんにちは、マスケンです!
外部の大学院に進学したいから、まずは研究室訪問だ!
でもメールの仕方とか、分からないことだらけだな...
外部の大学院に進学しようと考えている人にとって「研究室訪問」は重要項目の一つです。
今回は、実際に外部で東大の大学院に進学した僕がおすすめする「研究室訪問の仕方」を紹介します。
院試で絶対に必要となる過去問のもらい方も分かりますよ!
▼僕が実際に東大院に合格して思ったことを書いた記事はこちら。
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【東大大学院合格】学歴ロンダリングって、いいことなの?
2025/10/22 大学生
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この記事を書いた人

マスケン
(@mathkenblog)
- 慶應義塾大学在学中→東大大学院進学予定
(在学の傍らブログ活動中) - 様々な資格を短期間で取得
(簿記2級を50時間、FP2級を30時間、TOEIC835点を1週間など) - 大学生で旅行回数10回以上
(長期休暇中は必ずどこかへ旅行しています)
この記事を書いている僕はブログ歴2年の大学生ブロガーです。大学受験で得た知識や、現在の大学生活、趣味の旅行について発信しつつ、日々自己研鑽しています。
そもそもなぜ「研究室訪問」をするのか?

外部生だから「こそ」研究室訪問が必要
院試を受験する上で、研究室訪問は欠かせません。
というのも、外部生は内部生に比べて、教授の指導方針などの「生の情報」が圧倒的に不足しているからです。
さらに、研究室見学のメリットとして、
- ミスマッチの防止(研究室の雰囲気などを知る)
- 熱意のアピール(教員が顔を覚えてくれる)
- 入試情報の収集(過去問をもらう)
など多くあります。
補足:研究室訪問をしないとそもそも「不合格」になる可能性も…
そもそも東京科学大などでは、「第一志望の研究室への訪問が絶対」だったりします。
研究室訪問をしないと、受験資格がなくなる可能性もあるので要注意ですね。
【準備】メールの仕方

さて、研究室訪問の重要性が分かったところでまず準備編です。
研究室にメールを送るところからですね。
研究室にメールを送る時期
基本的には教員(教授)が忙しくない時期にアポをとりましょう。
おすすめの時期としては
- 秋:10月~11月
- 春:3月(ただし入試期間に被らないように)
この時期に研究室訪問をするのがおすすめです!
僕が研究室に訪問したのは3月下旬でギリギリの時期でした。
逆に避けるべき時期としては、
- 4~5月(新人が配属し忙しい)
- 8~9月(科研費の申請で忙しい)
- 1~2月(卒論・修論の指導・入試業務で忙しい)
こういった時期は避けた方が無難でしょう。
メールにはどんな内容を含むべき?
件名
件名は「研究室訪問のお願い」など、一目でどんな目的か分かるものにしましょう。
大学の教員はメールがたくさん送られてきます。
一発でメールが分かるようにして煩わせないようにしましょう。
丁寧な自己紹介
まずは自分が何者であるか名乗りましょう。
簡潔に、ただし省略しすぎないようにしましょう。
(僕は名前・大学学部学科・配属研究室を書きました)
研究室を知った経緯・興味を持った理由
そして次は、研究室を知った経緯、興味がある理由を書きましょう。
どこからその研究室のことを知ったのか教員も知りたがっているはずです。
- 教員が執筆している本から
- Webサイトから
など、何かしらのきっかけがあるはずです。
さらに、研究室に興味を持った理由も書いてください!
これは例文を参照して、自分の言葉で書きましょう。
見学・質問したい内容
設備がある実験室ならその設備を見たいとの旨を書きましょう。
僕の場合、大きな設備はなかったので、質問したい内容を中心に書きました。
希望日時の候補
大事な日程調整ですが、こちらから複数の日時を提案するようにしましょう。
その中から選んでもらうのがベターです。
【重要】学生と話す機会を設けてくれるか聞く
最後に重要なステップとして、研究室の学生と話す機会をもらえるかを聞きましょう!
学生と話すことによるメリットは計り知れません!
- 研究室の雰囲気
- 人間関係
- 教授の本当の指導スタイル(放任か、手厚いか)
など、教授の前では聞けない「リアルな情報」が手に入るからです。
署名
これはビジネスマナーですが、しっかり最後に署名はしましょう。
補足:大学のメールアドレスから送るとgood!
複数のアカウントを持つ人は、大学のメールアドレスからメールを送るようにしましょう。
教員にとっても、「あ、本当に研究室に行きたい大学生なんだな」と身元の確認ができて安心です。
メール例文(コピペOK!)
僕が実際に送ったメールを貼りますね!
▼メール例文を開く(○○としたところは適宜変更してください)
件名:研究室訪問のお願い
○○大学大学院○○研究科 ○○教授(准教授)
突然のご連絡失礼いたします。私は○○大学○○学部○○学科○○研究室の○○(本名)と申します。
貴研究室のサイトを拝見して、研究内容に非常に興味が惹かれご連絡させていただきました。
私は大雑把ではありますが、○○について研究したいと考えております。その為に、○○について理論的な側面から研究をしてみたいと考えるようになりました。
そこで修士課程では、様々な研究をしている仲間と共に意見交換をしながら、○○にある課題を顕在化し、解決したいと考えています。そこで、そのような研究をなさっている貴研究室で私も研究したいと強く考えるようになりました。
具体的には私は貴研究室の、○○(教員のWebでしっかり調べる)に興味があります。特にそれらを元に、○○をしてみたいと考えております。
そこで、研究に関する質問を始めとし、実際にこのようなテーマを外部から行く修士課程の学生が出来るのか、皆さんがご卒業後にどのようなキャリアを歩まれるのかなどの質問もさせていただきたく存じます。
ご多忙の中大変申し訳ありませんが、ご都合のつく日程に貴研究室にてそれらをお伺いさせて頂ければと思っております。
私は○○月中、○○日、○○日、○○日が空いておりますので、ご都合のつく日程をお知らせくださいますと幸いです。
また、大変おこがましいのですが、正直なところ院試や研究活動に関する不安も大きいので、もし日本の異なる大学から○○研究室に配属された方がいらっしゃればその方とお話させて頂きたく機会を下されば幸いです。
ご多忙のところ突然のご連絡・ご依頼となり恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
○○大学○○学部○○学科○○研究室
○○(本名)
メール:○○
当日までに研究内容は把握しよう!
メールを送ることができたら、当日までに
- 質問を考える(次項目参照)
- 教員の研究内容を把握する
この2つをしっかりしておきましょう!
教員の研究内容については、「何をやっているか」を把握しておくのが大事ですね。
教員自身も学生が完璧に理解してくれるとは思っていないので、「私あなたの研究内容に興味ありますよ~」って分かるくらいの知識をつければ大丈夫だと思います。
【当日】何を見て、何を聞く?

いよいよ当日!
緊張すると思いますが、無礼な態度をとることがないように!
服装と持ち物
まず服装に関してですが、これはスーツ・私服どちらでも構いません。
現に僕は私服で行きました。
ただ、あまりにもカジュアルすぎるものは避けた方が無難です!
次に、持ち物ですが、
- 筆記用具
- スマートフォン(電子でメモをとるなら)
- メモ帳(紙でメモをとるなら)
- USB
まず、メモをとれるものは絶対に用意しましょう。
電子でも、「しっかりとメモを取っています!」という雰囲気を出しましょう。
僕はスマホでメモをとっていました!
そして、必要かもしれないのがUSB。
これは試験の過去問をもらうのに必要です。
試験の過去問は研究室のパソコンに入っていることがしばしば。
さらに、メールでは重すぎて送れないこともあるので、持って行くことを推奨します。
32GBくらいあれば十分ではないでしょうか?
補足:手土産はいらないです!
研究室に行くときには「手土産」はいらないです!
それよりも、質問などをたくさんして、「僕はあなたの研究室に興味がありますよ!」という熱意を見せるのが大事です!
教員と聞くべきこと
まず、教員と聞くべきことについてですが、
- 研究の進め方(教員から与えられるのか、自分で決めるのか)
- 論文執筆について(どういったスケジュールで論文を書くか)
- 学会発表について(海外に行ったりするのか・旅費は出るのか)
- 学外活動の自由度(留学・就活の寛容度)
- 研究分野の質問(教員がやっているテーマについて)
特に後2つは大事!
学外活動にある程度寛容な研究室なら、研究で生活が縛られる可能性が少ないでしょう!
また、研究分野の質問については、教員が楽しく話してくれます!
「しっかり勉強しているな」という熱意も教員に伝わるでしょう。
学生と聞くべきこと
次に、学生と聞くべきことですが、
- 学生からの教員の印象
- 研究室の雰囲気(ワイワイか、静か目か)
- 院試について(下参照)
主に、教員に直接聞きにくいことについて質問しましょう。
さらに、ここで過去問ももらいましょう!
院試について
研究室にいる学生は皆院試を突破しています(特に外部生)。
実際に試験を突破した合格者に対策法を聞くまたとないチャンスです!
- 必要な英語のスコア
- 研究計画書の書き方
- 使用参考書
など、詳しく聞いてみましょう!
学生は結構教えてくれると思いますよ!
過去問のもらい方
僕は学生と話すときに過去問をもらいました!
過去問をもらう際には、「自然な流れ」でもらうことを意識しました!
実際に研究室の学生と話すときこんな感じ。
皆様、院試の過去問対策とかはどのようにされましたか?
あ~、過去問ね、10年分くらいやったかな?
それらを見せてもらってもいいでしょうか?
いいよ~(iPadで勉強している過去問を見せてくれる)
それらのデータを頂いてもよろしいでしょうか?
あ~分かった、んじゃパソコン経由で送ってみるね~
と、僕は院試の過去問対策について聞くときに過去問を頂きました。
あんまり「過去問ください!」とがめつくと学生も良い気はしません。
(一緒に研究する後輩になる可能性があるわけです)
自然な流れで過去問は頂きましょう。
研究室内のチェックポイント
教員とも学生とも話しながらでいいのですが、
- 学生のデスク周り(雰囲気はどうか)
- 実験設備やPC環境
- 共有スペース
などはざっと見てみましょう。
学生がどのような環境で研究しているか解像度が高まります。
【見学後】お礼のメールは必須!

研究室見学、おつかれさまでした!
ただ、当日中にやるべきことはやってしまいましょう!
お礼メールは「当日中」が鉄則
研究室見学が終わったら必ず当日中に「お礼」をしましょう。
教員にせよ学生にせよ「あなた」という1人のために時間を割いてくれたわけです。
感謝の気持ちはすぐにしましょう。
なお、学生のメールアドレスももらっていれば、「学生」にもメールを送りましょう。
お礼メール例文(コピペOK!)
▼教員用お礼メール例文を開く(○○としたところは適宜変更してください)
Re:研究室訪問のお礼(送ったメールに返信しましょう)
○○教授(准教授)
お世話になっております。○○(本名)と申します。
本日はお忙しい中、ご丁寧に対応してくださりありがとうございました。
研究内容のご紹介から、○○に一層興味を持つことができました。また、○○など、様々な知見を本日の研究室訪問で得ることができました。
そして、学生と話す機会を設けてくださり、本当にありがとうございました。
まずは、現在学習している○○についてしっかり見識を深めていきます。そして、○○に関する論文を書き上げ、力をつけていきます。
改めて、本日はお忙しい中、本当にありがとうございました。
○○大学○○学部○○学科○○研究室
○○(本名)
メール:○○
▼学生用お礼メール例文を開く(○○としたところは適宜変更してください)
Re:研究室訪問のお礼(送ったメールに返信しましょう)
○○様(学生の名前)
お世話になっております。○○(本名)と申します。
本日はお忙しい中、ご丁寧に対応してくださりありがとうございました。
研究室の学生とお話しさせていただく機会を設けてくださり、さらに研究室の雰囲気、院試に関する情報、そして研究内容の紹介をしてくださり大変感謝しております。
過去問も配布してくださりありがとうございました。
まずは、現在学習している○○についてしっかり見識を深めていきます。そして、○○に関する論文を書き上げ、力をつけていきます。
改めて、本日はお忙しい中、本当にありがとうございました。
対応してくださった他の学生にも感謝の意を伝えていただけると幸いです。
○○大学○○学部○○学科○○研究室
○○(本名)
メール:○○
自分はこの研究室でやっていけるか判断しよう
初対面の方ばかりと会い大変だったと思いますが、一旦冷静になって、自分がこの研究室でやっていけそうか判断しましょう。
自分の直感を信じて冷静に分析しましょう!
まとめ:研究室見学で未来の自分の幅を広げよう!

この記事では、研究室見学の
- 準備(メールの仕方)
- 当日(何を見て、何を書くか)
- 見学後(お礼のメールの送り方)
についてまとめました。
研究室見学は、自分と研究室の相性を見極める大切な場です。
勇気を出して積極的に質問することが、充実した大学院生活のカギになります。
この記事が研究室見学について理解が深まったなら幸いです。