こんにちは、マスケンです!
理工学基礎実験は、よく「大変」って言われがちですけど、どういう部分が大変なのでしょうか?
このような疑問を解決していきます。
この記事を見てくれている方は慶應理工学部の1年生、あるいは2年生が多いでしょう。
今回は、理工学部2年生のほぼ全員が必修である、理工学基礎実験について解説します。
この記事を書いた人
マスケン
(@mathkenblog)
- 慶應義塾大学在学中
(在学の傍らブログ活動中) - 様々な資格を短期間で取得
(簿記2級を50時間、FP2級を30時間、TOEIC800点を1週間など) - 大学生で旅行回数10回以上
(長期休暇中は必ずどこかへ旅行しています)
この記事を書いている僕はブログ歴1年の大学生ブロガーです。大学受験で得た知識や、現在の大学生活、趣味の旅行について発信しつつ、日々自己研鑽しています。
はじめに:理工学基礎実験とは
理工学基礎実験とは、慶應理工学部の学生が2年生に履修する授業のことです。
数理科学科以外の学生が必修の授業であり、
前期:機械工学科、電気情報工学科、応用化学科、物理情報工学科、物理学科、化学科、生命情報学科
後期:管理工学科、システムデザイン工学科、情報工学科
のように分かれて履修します。
なお、赤字の学科は落単すると即留年になるので要注意!
また、理工学基礎実験にはA実験(工学系)、B実験(物理系)、C実験(化学系)、D実験(管理工学系)の4つがあり、そのうち3つの実験を行います。
実験が前期の人はA、B、C実験を、後期の人はA、B、D実験を行います。
それぞれで4つの実験を行うことによって、4 × 3 = 12回の実験を行います。
初回は基礎実験でレポートはありません。
最終回は補充実験で、実験を1回も休まなければその日の実験はなしとなります。仮に休んだとしても、その分の実験はこの日に行うことができます。
また、12回分のレポートを出さなければ単位は取得不可(D)となります。
つまり、行った実験全てでレポートを書く必要があります。
さらに詳しい情報は、慶應の公式HPをご覧ください!
理工学基礎実験レポート作成難易度
※以下、2023年度に実験を行った僕の独断と偏見により難易度を解説しています。
多少の誤差が出てきてしまうことはご容赦ください。
また、全体の実験難易度としては、
B>A>C or B>A>>D
です。これを参考にしてください。
レポートとは?
先輩方が代々、理工学基礎実験が苦しいと言っているのは、実験そのものではなく、その後に課されるレポートです。
このレポートの作成に時間がかかります。
レポートはどの実験でも基本、
- 目的(2~3行、すぐ終わる)
- 実験理論(実験による)
- 実験方法(実験による)
- 実験結果(この部分の作成に時間がかかる)
- 考察(この部分の作成に時間がかかる)
- 結論(2~3行、すぐ終わる)
- 参考文献(あれば)
といった形式で提出することが求められます。
次回の実験の前日の夜21:00までに提出する必要があるので、期限は約1週間です。
2023年度からレポートのフォーマットは作成されているので、一からレポートを作る必要はありませんが、大変なことには変わりありません。
ここからそれぞれの実験の難易度を解説していきます。
A実験(工学系)
A実験は5つあります。
このうち4つを行います。なお、どれをやらないかはランダムに振り分けられます。
レポート難易度は、
応力(3) >>> 流体(4) >= アナログ(1) > 熱(2) >>> 金属(5)
のように感じました。
応力(3)が圧倒的に大変です。僕は回避できたのですが、Excelでグラフを大量に作成する必要があり、とにかく時間がかかります。大変すぎて発狂する友達を見ました。
流体(4)は実験内容が難しかったです。実験によって何が分かったかなど、考察を書くのが難しかったです。
アナログ(1)も実験内容が難しかったです。そもそも回路の作成が難しく、実験を正しく行うこと自体が難しく感じました。実験が上手くいかないとレポート作成も難しいです。
熱(2)は実験内容は簡単です。結果でグラフの作成に時間がかかりますが、上3つに比べれば楽でしょう。
金属(5)は実験が楽しく、考察もネットで調べるものが多いので簡単です。この実験を行うことができるように願いましょう。
A実験はどれも2時間、目一杯実験を行う感じです。
最後まで実験室に残ることが多いと思いますが頑張りましょう。
B実験(物理系)
B実験は8つあります。
学科によりどれをやるかは異なってきます。
私の学科では1、3、4、6、8の5つをやりました。
なお、他の学科は3の代わりに2をやったそうです。
このように、学科によりどの実験を行うかは全く違ってきます。
レポート難易度は、
フーリエ(4) > 分光(3) >>> マイケルソン(6) > 音波(1) >>> ニューラル(8)
のように感じました。
フーリエ(4)は貼り付ける図がとにかく多いです。友達によれば図50までいったとか…僕は回避したので本当の難しさが分からないままでしたが…
分光(3)は考察の数が多いです。8つ以上の項目について考察する必要があり、1つの考察につき30分はかかるので、時間がかかります。
マイケルソン(6)はどれもきついわけではないですが、どれも楽ではないです。何とも言えません。
音波(1)は実験自体は面倒ですが、考察することはあまりないです。実験原理や実験方法を頑張って書けば、結果や考察はあまり時間はかかりません。
ニューラル(8)はB実験のオアシスです。担当する教授が優しく、実験中にレポートをさくさく進められます。B実験はこの実験を楽しみにしましょう。
B実験は大変な実験ほど(特に分光)早く帰れる感じです。1時間で終わる実験もありました。
ただその分レポートは大変なので覚悟しましょう。
C実験(化学系)
C実験は4つあります。
僕はC実験を行っていないため、明確な難易度を示すのはやめておきます。
ただC実験はグループでやる実験が多く、結構楽しいんだとか…
前期実験の方は頑張ってください。
D実験(管理工学系)
D実験は7つあります。
管理、SD、情報どの学科もD-1-1、D-1-2、D-5、D-6しかやっていなかったです。他の実験は何のためにあるのやら…
レポート難易度は、
視覚HF(1-1) ≒操作HF(1-2) > 幾何学(6) ≒ グラフィカル(5)
のように感じました。
視覚系(1-1)、操作系(1-2)は共に、楽しようと思えば楽できる感じです。
レポートは8ページ以上書く必要がありますが、それほど大変ではありません。考察をどれだけ書くかで大変度合いは変わってきます。
グラフィカル(5)、幾何学(6)は理工学基礎実験のオアシスです。
Zoomを通してオンライン上(家)で実験を行いますが、実験開始時に実験が終わっていれば(予習ができます)すぐに退出できます。僕はどちらの実験も20分で退出しました。
他の実験が終わった後では、D実験は楽に感じることでしょう。
まぁ実験自体は単純作業ばかりで嫌になりますが…
まとめ
まとめると、
- C実験、D実験でレポートをたくさん書いて評価を上げる
- 応力(A-3)、分光(B-3)、フーリエ(B-4)はまず提出する
- 絶対に単位を落とすな
理工学部2年生の難関、みんなで乗り越えていきましょう!
追記:私の標語はAでした。Sではありませんでしたが、実験の取り組み方として信憑性は高いでしょう。