数検

【数検1級】大学生が完全独学で挑んだときの体験談

2024年4月20日

こんにちは、マスケンです!

今回は僕が独学で数検1級に挑んだときに感じたことをまとめていきます。

「数検1級に挑戦してみたい!」
「数検1級に独学で合格したい!」

という方は是非最後まで読んでみてください。

この記事を書いた人

マスケン
(@mathkenblog)

  • 慶應義塾大学在学中
    (在学の傍らブログ活動中)
  • 様々な資格を短期間で取得
    (簿記2級を50時間、FP2級を30時間、TOEIC800点を1週間など)
  • 大学生で旅行回数10回以上
    (長期休暇中は必ずどこかへ旅行しています)

この記事を書いている僕はブログ歴1年の大学生ブロガーです。大学受験で得た知識や、現在の大学生活、趣味の旅行について発信しつつ、日々自己研鑽しています。

はじめに:数検1級を受験したきっかけ

僕は浪人時、数学が非常に得意になりました。

そのため、その知識を活かして資格をとりたいな、と思ったのが始まりです。

そこで見つけたのが数検1級。

「せっかく数学を極めたんだし、数学最高峰資格とってみたい!」

と強く思うようになりました。

数検1級の範囲

数検1級の範囲は多岐に渡ります。

【解析】 微分法、積分法、基本的な微分方程式、多変数関数(偏微分・重積分)、基本的な複素解析
【線形代数】 線形方程式、行列、行列式、線形変換、線形空間、計量線形空間、曲線と曲面、線形計画法、二次形式、固有値、多項式、代数方程式、初等整数論
【確率統計】 確率、確率分布、回帰分析、相関係数
【コンピュータ】 数値解析、アルゴリズムの基礎
【その他】 自然科学への数学の応用 など

引用:数学検定1級

このなかで、高校範囲で解ける問題は「微分法」「積分法」「初等整数論」くらいです。

残りは大学数学範囲です。

勉強スタートしたのは2週間前

なんと、数検1級の勉強をスタートしたのは2週間前です。
(めちゃくちゃ舐めてますね…)

数検1級の勉強をし始めたときどのような状態だったのかというと…

高校数学はマスターしていた

僕は塾講師として高校数学を教えていたので、あまり忘れていませんでした。

そのため、受験からかなりの期間が経っていても、高校数学はできる状態をキープしていました。

壁となった線形代数、微分方程式

その一方で、「線形代数(行列)」「微分方程式」といった大学範囲の数学の勉強が大変でした。

大学1年生のときに一応学習はしました。
しかしほぼ覚えていなかったため一からのスタートとなりました。

大学範囲である微積分や線形代数は、慶應の教科書を使いました。
(数検公認の教科書は使いませんでした)

というのも、慶應の教科書、結構分かりやすいんです…
独学でも理解が進みました。

また、統計分野は「統計的データ解析の基本」を使いました。

こちらも大学で使用した教科書であり、統計分野の頻出分野である
「正規分布」「t分布」「χ2分布」「F分布」
の練習問題を解けました。

また、数検特有の問題を知るために「出題パターン徹底研究」も購入。

とはいえ、独学ではなかなか厳しく、過去問に入るまでに1週間かかりました…

この1週間はほとんど予定がなかったので、受験生さながらの生活を送っていました。

1週間前からスタートした過去問

過去問として「完全解説問題集」を利用しました。

数検が唯一発行している問題集です。

2012年から2014年までの7回分の過去問を収録していますが、傾向を知るうえで非常に役に立ちました。

1次の問題は全て解けるようにしました。

2次の問題は自分が本番解くであろう「統計分野」「整数問題」
そして、必答である「線形代数」「微積分」を解けるようにしました。

本番1週間前から過去問をスタートしたのですが、既に大学の授業は始まっており、上手く両立させて勉強しました。

もっと早くから対策すべきです

僕は2週間前からなどという非常に遅いスタートを切っています。
ただもちろん、本来はもっと早く始めるべきです

なぜ2週間前から始めたのかというと…

  • 高校数学はほとんどマスターしていたから
  • 大学範囲を学べる環境にいたから

このように、僕の数学に関する環境がかなり良かったため、2週間前からでも大丈夫かなと感じました…

かなり無謀ですね…
皆さんはもっとしっかり対策してください。

受験した感想

第423回検定(2024年4月14日)を受験してきました。

1級と準1級の人が同じ教室で、ともに30人弱いました。

問題を公表することはできないので、以下、感想になります。

1次

過去問演習では7回中6回合格点に達していたので、そこまで緊張せずにスタート。

試験中に飲み物を置けるのは大きかったですね。

また、問題は透かし見ができました。
1番を考えながら試験スタート!

30分弱で6問を解き終わるまでいいペース。
最後の微分方程式の問題だけ、解き方が分からずてきとうに書きました。
そして、残りの25分ほどで1~6番までを注意深く見直ししました。

「計算ミスがなければ6点で合格してる!」
と思いましたね。

2次

2次はうってかわって、過去問演習では2回しか合格点に達していなかったので、

「分かる問題出ろよ…」

と思っていました。

こちらも透かし見ができました!

選択問題は積分の問題である2番が解けそう…と透かし見したときに感じました。

さて、試験がスタートしたらまずは必答問題を確認。

6番は「直交行列」の定義を度忘れ。
とりあえず自分の思う定義で問題を無理やり解くことを決意。

7番は重積分の問題。これはいけそう!と心の中でガッツポーズ。

4番の統計問題を見ると「F分布」で、解き方に自信がなかったのでスルー。

もう1問の選択問題は5番を選択。2014年阪大を思い出すような積分の問題でした。

結局選択問題は統計ではなく、高校数学で解ける範囲の2問を選びましたね(笑)。

2、5、7はかなりスラスラ解けて3問を60分で解き終わりました。

そして6番をいろいろ考え60分かけて完答…
答え書いた瞬間に試験終了と言われましたね。

「6番以外はあっているはず…」と思いました。

受験結果

結果は…

1次合格でした。

1次7点中6点合格!
2次4点中2.2点不合格…

いやー、ダメでしたね。

積分の問題である2番が勘違いにより0.2点しかとれていませんでした。

また、6番は最初から解法が間違っていたため、0点という結果に。

5番と7番は満点の1点で、合計2.2点という感じになりました。

合格点まであと0.3点…

悔しい結果となりました。

リベンジとして、第427回検定(2024年7月21日)を受験しました。

▼そのときの記事はこちら。

関連記事

【数検1級】大学生が完全独学で挑んだときの体験談【2回目】

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まとめ

いかがでしたか?

僕からできるアドバイスとして、独学で数検1級に挑戦する場合の注意点は2つ

  • 高校数学はほとんどマスターしている
  • 数検1級の範囲を学べる環境にいる

この2つがないと、数検1級の合格は厳しいと思われます。

数検1級を独学で受験するか考えている方は、しっかりと参考書を揃えて挑みましょう!

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マスケン

20代の現役大学生ブロガーです。
【経歴】現役、浪人と東京大学不合格⇒慶應義塾大学理工学部入学、現在も在学中。
【資格】英検準1級/TOEIC835/簿記2級/FP2級など
資格取得と旅行が趣味です。
僕の人生が皆さまの役に立てれば幸いです。

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